恐竜

どうやって恐竜をかっこよく展示しているの?恐竜展示のプロが解説!

恐竜、かっこいい、展示
2023.06.30

みなさんは恐竜の展示を見たことがありますか?大きい、怖い、強そう、不思議…様々な印象を受けると思います。
実はこうした恐竜の展示を得意とするスペシャリストがいます。私たちもその企業の一つで、全国各地の恐竜展示を手掛けてきました。こちらの記事では経験やノウハウをもとに恐竜を魅力的に見せる展示の裏側に迫り、こっそり皆様にご紹介いたします。

恐竜はかっこいい?こわい?不思議?

恐竜の特徴的な頭の形、歯、鋭い爪といった、かっこよくて強そうな体の部位。そして頭の大きさと胴体とのバランスに加え、手と尾の先が細いものはそのフォルムをより強調するように見えます。また頭から尾の先まで一つ一つの骨が流線型に連なり流れを作り出します。
メリハリがありつつも全体の流れるような形に、なぜか美しさとかっこよさ、どちらも感じてしまうのです。
恐竜は人間の心に強烈な印象を与え、特に子供達にとって恐竜とは科学への好奇心をかき立てる一番身近な扉といえるでしょう。

恐竜の魅力を引き出す展示のコツ

恐竜展示のスペシャリストは、恐竜を魅力的に見せるための様々な視点と工夫をもって展示しています。

会場レイアウト、動線計画

恐竜展の多くは、貴重な恐竜や注目度の高い展示物が登場します。こうしたメイン展示物は、なるべく多くの人が一度に見ることのできるレイアウトを意識して最初にレイアウトされます。
さらにその恐竜の骨格や形など、特徴的な部分を解説しやすいレイアウトでなければなりません。会場全体の広さや展示物の大きさを理解し、見やすい動線を意識したレイアウト設計が必要です。

恐竜の姿勢、ポーズ


恐竜展、ポーズ

恐竜の骨格標本や生体復元模型の多くは、展示品として安定感があり最もバランスの取れた姿で作られています。よって展示の際に関節を動かすなどの操作ができませんが、展示する高さや角度、照明などで、かっこよく魅力を引き出す工夫を施しています。
一方で恐竜研究の発展によって、よりリアルな恐竜の姿が日々明らかになっています。それに伴い、生体復元模型などは最新の研究結果をもとにした躍動感のあるかっこいいポーズに進化してきています。

照明の工夫

恐竜展示の演出の面では、会場の照明は薄暗く、反対に展示品にはしっかり照明を当てて目立たせるといった手法をとることが多いです。
また骨格の影を出すように照明を当てる、自然環境のイメージを膨らませる色の照明を使うなどで、あえて印象が変わるように工夫して展示する場合もあります。

背景、展示エリアの床


恐竜展、背景

展示品の背景は展示の構成やレイアウトによって異なります。グラフィックを使う場合と、単色の壁を設置する場合、またそれに植栽を組み合わせることもあります。
展示スペースの床には地面に近い色の布を敷いたり、専用の展示台を作ったりして、きれいに、そしてかっこよく見せるよう工夫を施します。

恐竜の頭の位置

恐竜展示の中でも、とくに迫力を感じるのは頭骨ではないでしょうか。
そのかっこよさを引き出し、魅力的に伝えるために、恐竜の頭の高さは緻密に計算して設定します。

恐竜展示には専門知識が必要?

恐竜展の設営において展示一つをとっても、梱包箱の開梱、骨格の組み立て、化石標本の陳列など様々な仕事があります。
恐竜の骨格標本や復元模型は大変貴重なもので、国内外においても数多く存在するものではありません。展示品の扱いや管理については、恐竜についての知識と展示手法の知識を持ち合わせている必要があります。
輸送から組立、展示まで全てワンストップで手配できる恐竜展示のスペシャリストへぜひご相談ください。

恐竜展示・イベントは私たちにお任せください

恐竜展の企画・設計・施工を手がける企業です。恐竜の骨格標本などの特殊な展示物の取り扱いや標本調達・手配、輸送、組み立てや解体など、専門的な技能を持ち合わせたスペシャリストが在籍しており、全国から展示に関するご相談を受けています。
詳しくは下記のページでもご紹介しております。


私たちは恐竜に関する基礎知識も紹介しています。
今回紹介した恐竜たちに会いに行く前に、ちょっとのぞいてみませんか?

山下 洋介

山下 洋介

中央宣伝企画株式会社
文化・恐竜事業のリーダー