博物館・科学館など、1年を通して恐竜を観覧できる場所もたくさんありますが、常設以外で恐竜の観覧ができる機会といえば博物館や科学館、コンベンションホールなどで行われる「特別展・企画展」が挙げられると思います。
しかし、特別展はほぼ夏の季節にしか行われておらず、それ以外の季節に行われることは非常に稀です。
いったい夏以外の季節の恐竜たちはどこにいるのでしょうか?
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恐竜展が行われていない季節は、恐竜は搬入搬出や輸送・保管しやすい状態に分解して保管しています。
生体モデルは生きていた姿を想像しながら、最新の学説に基づき復元されます。現代に手に入る材料を使って作られているので、ダメージがあった場合は制作してくれたアーティストによってメンテナンスが行われます。
化石標本の場合はこの限りではありません。
世界に唯一、一つしかない化石の場合、なるべく必要な状態を保ったままの補修が求められます。専門の職人が専門家のアドバイスを受け、専用の道具や材料を使って補修します。
レプリカ標本の場合も同様で、化石から型を取り、精密に再現された標本なので、元の状態を極力保てるように補修が行われます。
恐竜の骨格標本や生体復元模型を輸送するのは簡単ではありません。木箱や段ボール箱など形が一定の荷物は積み込むのに苦労しませんが、大型の生体モデルや全身骨格は形が一定ではないので、非常に積みにくい荷物といえます。
さらに輸送中の揺れや振動に耐えるべく、緩衝材や荷締めベルトなどで慎重に固定をしなければなりません。
貴重な研究材料でもある恐竜は、経験豊富な輸送会社とタッグを組み、目的地に安全に運ぶためこのように細心の注意を払って管理し、運搬、輸送しています。
恐竜展開催時期の穴場はズバリ秋から春にかけてといえます。
その理由として以下の4点が挙げられます。
同じ時期に開催される恐竜展がなければ、恐竜ファンを集中的に集客することができます。
恐竜展開催の不安点はやはり費用面だと思います。閑散期を狙うことで恐竜展開催に伴う費用を抑えることができます。
恐竜時代にも秋や冬などの季節の移り変わりがあり、恐竜たちも寒い冬の時代を過ごしてきました。
ですからは恐竜展は夏だけのものではないのです!
恐竜ほど小さな子供に対して認知度の高いコンテンツは他にありません。夏以外でも集客は必ず見込めると考えています。
恐竜は6600万年前の隕石衝突により引き起こされた地球第5の大量絶滅により滅んでしまいました。そして現在も我々人間による影響が原因で、地球第6の大量絶滅が進行しているとも言われております。
子供達にとても人気のある「恐竜」を入り口に、地球の環境問題について考えるきっかけとして恐竜はとても有効な題材と言えます。
このように恐竜展は夏以外でもおすすめのイベントです。春秋冬の恐竜展示の閑散期こそ、恐竜をテーマにしたイベントを開催してみませんか?