皆さま こんにちは。
私たち中央宣伝企画は、2022年5月に東京ビッグサイトで開催された第9回働き方改革 EXPOに出展いたしました。
通常は業務としてクライアント様の展示会出展をサポートしている私たち。その経験とノウハウを活かし、自社出展に取り組みました。弊社のオフィス事業である「コワーキング・ベース」の展示会出展計画に対し、自社のクリエイティブチームがブースをデザイン。自社木工工場である川口制作所がブース造作から施工を担当しました。
私たちの出展で培ったノウハウを皆さまにもお伝えしたいと考え、弊社の展示会ブースを設計した空間デザイナーがポイントをご紹介します。皆様の展示会出展の参考になれば幸いです。
せっかく出展するなら効果を最大にしたいもの。展示会ブースは設計はどんな要素が必要か、順を追ってご紹介します。
事前に下記のような情報を整理することで、ブースデザインに必要な要素を割り出すことができます。
まず大切なのは出展目的を定めること。なぜこの展示会に出展するのか、また立ち寄ってほしいお客様像、出展内容を考察しておく必要があります。
私たちの出展では、自社がデザイン提案しているオフィス設計・施工サービス『コワーキング・ベース』のサービスを多くの人に伝え、新規顧客を獲得することを目的に設定しました。
様々な展示会がある中でテーマを選ぶ際は、どんな人に伝えたいか、どんなニーズに応えるかを考え、出展効果が大きい展示会のテーマを選びます。
今回私たちが出展を決めた展示会は、働き方改革の実現を促進するための「テレワーク支援」「会議システム」「ワークプレイス構築」など、あらゆるワークスタイル変革ソリューションが一堂に出展する「働き方改革EXPO」です。
サービスの見込み客となりうる経営層やバックオフィス系の担当者の来場者が多く、私たちが提案する内容と来場者が抱えている問題との親和性があると捉えました。
出展を決めた展示会のテーマにおいてどんな内容で出展するかは、展示ブースの設計やオペレーションを計画をするためにも重要な要素です。
私たちの出展では、『ハイブリッドワークを実現するオフィス』をテーマに、コミュニケーションを促進し、コンパクトでも変化に対応できるオフィスデザインを紹介することを決めました。
展示会は来場者と直接会話でき、実物を見て触って体感してもらえることが特徴です。
私たちの出展目的をふまえ、新規リードを効率よく獲得することが重点課題となりました。出展ブースには多くの来場者に足を止めてもらい、そのため短い滞在時間の中でポイントを絞って案内できることや、「オフィスデザイン」という無形商材を造形で表現することが求められました。
もう一つ大切なことは、来場者の心理や視線の動きを捉えること。会場入口からどのような経路でブースへ近づくのか、会場での来場者の流れに配慮が必要です。
そこで来場者を集める施策として、最も人流が交わることが予想できる箇所である「ホットスポット」に工夫を凝らします。展示ブースの設計コンセプトを以下の3つに設定し、実際のブースを立ち上げました。
事前に要素出しをすることで、出展目的からずらさず、出展効果を最大化するブース設計を練ることができます。
ブースのカラーリングには、出展サービスのアイデンティティを反映。ブース全体で統一感を演出することでイメージの浸透を図ることができます。会場で配るアイテムや特設WEBページも同様のデザインとするとより効果的です。
数多くのブースがひしめく中で効果的に来場者の注意を引くためには、出展内容が直感的に伝わるブースが理想です。特に出展内容が無形商材の場合は、目に見える製品をブースに展示できないため、出展内容を想起させるモチーフでブースを装飾する方法がおすすめです。
私たちの展示ブースの場合は製品展示を予定していなかったため、出展サービス名の由来「ベース(基地):必要なモノ・情報がそろうミニマムなスペース」を表現する小屋型の木枠でブースを装飾しました。壁面グラフィックの一部をモチーフで囲むことで、周囲から差別化して強調することも可能です。
ブースの集客力を高めるために、ホットスポットを活かすアイキャッチアイテムの展示がおすすめです。目にとまりやすい仕掛けを最も人通りの多い場所に設置することで、効果的に来場者を集めることができます。
今回は、ホットスポットを起点としてブース内を回遊してもらう導線計画としたため、会話の糸口が必要でした。そこで恐竜オブジェを用い、「何だろう?」と思わず近寄る来場者に自然な流れでサービスや企業を紹介することにしました。
弊社のコアコンピタンスである「恐竜」をかたどり、オフィス内装に用いるカラフルな素材で仕上げたオブジェを制作。オブジェの話をきっかけに、サービス説明へとスムーズに会話をつなぐことができました。
より多くの人に展示ブースに立ち寄っていただき、会話ができるように、ブースの近くを通った来場者の足を止めるための施策も行いました。
サービスの内容を表現するキャッチコピーは、遠くから一目でわかるように最上段に表示しました。
サービスを紹介するアタック映像は、会場通路に面したモニターに投影。映像とBGMによって、ブース前を通りかかった3秒で興味を引くための施策です。
サービスの認知拡大を図るため、配布資料やチラシはできるだけ多くの人に手に取っていただくのが理想です。
今回のブースではホットスポットとアイキャッチの恐竜オブジェも活かせる、手に取りやすい位置に配布資料を設置しました。
小規模なブースで出展する場合は、来場者に気づいてもらえるタイミングが限られています。ブース前の通路を通った時や遠くから視界に入った瞬間に、興味を引く施策も取り入れるのがおすすめです。
サービスや製品の特徴を伝える展示物は、ブース前方でPRするのが効果的です。
壁面解説は要点をおさえ、さらに目線の高さにあわせることで、伝えたいことが自然に目に留まりやすい展示ブースに。
印刷物やグラフィックでは伝えきれないコワーキング・ベースのショールームを、オンライン上も見ることができる3DVRコンテンツを用意しました。
展示会後もオンライン上に3DVR空間を残すことで、多くの方にご覧いただいています。
私たちはクライアント様の展示会出展サポートをご支援しています。その一方で弊社自ら展示会へ出展することで、さらにノウハウを構築する取り組みを行いご提案に活かしています。
弊社の展示会出展サービスについてご興味を持たれた方は、こちらのページでも詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。