展示会に出展を申し込むにあたり、小間の位置や大きさを決める必要があります。しかし展示会出展に慣れていない方の中には、ブース運営のイメージが中々湧かず、どの小間を申し込めば良いのか分からないと困っている担当者の方も多いです。
適当に小間の位置や大きさを決めてしまうと、展示したい製品が置けない、来場者が自社のブースの存在に気づきづらいなどといった事態に陥りかねません。
そのため、本記事では展示会における出展小間の考え方や、小間の大きさ・配置による特徴、メリット、デメリットなどを解説します。展示会に出展を検討している方は本記事をぜひ参考にしてください。
小間の位置や大きさを決める前に、まずは「小間」についてしっかりと理解しておく必要があります。
小間数を決めることで展示会ブースデザインや展示品のレイアウトがイメージしやすくなるため、申請・発注の前に早めに検討しておきましょう。
「小間」とは一つの出展ブースごとに仕切られたスペースのことです。
出展者である企業は1小間もしくは複数小間を購入し、出展ブースを構えます。
展示会の出展ブースを設計する際は、借りる「小間」に合わせて展示品の配置などを決める必要があるため、事前に展示する製品のサイズや確保したいスペースを考慮しておくようにしましょう。
展示会ブース1小間のサイズは、以前は3m×3mが主流でしたが、昨今は3m×6mの展示会も存在します。展示会を主催する団体や展示会場によってサイズや制限が異なるため、事前に定められている小間の面積を確認しておくことが重要です。
無計画に小間数を選び、余計な経費をかけてしまうといった事態に陥らないよう、必要な小間数をあらかじめ検討しましょう。
展示会に出展するにあたり、小間数や位置は重要です。また、それぞれ特徴が異なるため、展示会に出展を検討している方は、特徴の違いを理解しておくようにしましょう。
ここでは、出展に際した小間数と小間位置の特徴、そしてメリット・デメリットを解説します。なお、早めに出展を申し込むことで、会場内の小間位置の希望を出すことも可能なため、すでに確保したい場所が決まっている方はできるだけ早い時期に手続きを行うようにして下さい。
「1~2小間・3小間」の小規模な展示会ブースは、通路に対して1面を開放し、コの字の壁で囲う形が一般的になります。
小さいと目立たないという考え方もありますが、小さいがゆえに運営しやすいため、展示会への出展経験がなく初めて出展する企業は1~2小間を選ぶことが多いです。
1面開放ブースのメリットは以下のとおりです。
1面開放ブースの検討する際は、デメリットや注意点も理解しておく必要があります。具体的な1面開放ブースのデメリットや注意点は、以下の2点です。
2面開放ブースは、「1〜4小間」を使用している通路に対してL字に面している形や、両側を通路に挟まれる形が挙げられます。1小間よりも開放感があるため、人を呼び込みやすいのが特徴です。
このため、出展に際した予算に余裕があるのであればメイン通路に面している小間位置の2面開放のブースを選ぶと良いでしょう。メイン通路に展示会ブースが位置しているため、目立ちやすく集客につながる可能性が高まります。
2面開放ブースのメリットは以下のとおりです。
2面開放ブースにはメリットがある一方で、以下のデメリットや注意点もあります。
3面開放ブースは背面だけが壁面になり、通路に対して3面を開放するブースのことです。この場合、会場の壁面に沿って大きくブースを展開する場合が多いです。
展示会出展の予算を多く用意できる企業の方は、3面開放ブースの出展も検討してみてください。
3面開放ブースには以下のメリットがあります。
3面開放ブースのデメリット・注意点は以下のとおりです。
4面開放ブースは、「島小間」とも呼ばれている全面が通路に面しているブースのことです。
小間数は展示会によって異なりますが4小間以上が一般的で、多くの来場者を流入しやすい作りにできるため、強力な集客力が期待できます。
ただし、4面開放ブースは多くの小間数を購入する必要があるため、このブースで出展するためには多額の費用がかかることを覚悟しなければいけません。
4面開放ブースには以下のメリットがあります。
4面開放ブースには、以下のデメリットや注意点があります。
10小間以上の中規模~大規模な小間を購入して、出展することも可能です。他のブースと比較して圧倒的な広さを確保できるため、大きなインパクトを与えるブースを作ることができます。
費用をかけて多くの来場者を呼び込みたい企業は、中規模~大規模な小間を利用した展示会ブースでの出展を検討してみてください。
中規模~大規模な小間のメリットは以下の4点です。
注目を集められるというメリットがある一方で、以下のデメリットや注意点もあります。
小間数や小間位置の決定やブースレイアウトを検討するためには、「何を目的に出展するのか」をあらかじめ定めておく必要があります。
例えば、社名の認知拡大を目指す場合は来場者から一番目につく位置に社名を掲げる、製品の周知を目的にする場合はおすすめ製品を配置するなど、レイアウトの優先順位が変わってくるためです。
このため、ブースレイアウトを検討する際は、出展目的をふまえたうえで「展示ブースの最も人が集まる場所で何を見せたいのか」や「会場動線との位置関係」、「どんな人流が見込めるのか」を合わせて考えるようにしてください。
上記のポイントを押さえておくことで、展示会出展の効果を最大化することができます。
展示会ブースは小間数や小間位置によってメリット・デメリットが異なり、会場の動線を考慮し多くの人を呼び込むには、展示会や会場の特徴をとらえた様々な視点や工夫も必要になります。それぞれの特徴を理解したうえで、自社の出展目的に合った小間を選ぶことが理想的です。
弊社は展示会ブース設計・施工のエキスパートとして、様々な企業様の展示会出展をサポートしております。初めて出展する場合や出展目的に合った小間数選びなどが難しいなどと不安をいだいている方は、ぜひ弊社にご相談ください。
弊社の展示会サポートについてご興味を持たれた方は、こちらのページでも詳しく紹介しておりますのでご覧ください。