オフィスの改装を計画するとき、キレイで最新の設備は大前提。加えてかっこよさや企業の特色に合う空間への改装を求める方は多いでしょう。
一方で、通常のオフィス改装をするだけでは「どのように企業らしさを出せば良いのかわからない…」と悩むことも。
そこで今回はオフィスの全面的な改装、一部分の改装どちらの場合でも取り入れられるオフィス設計アイディア、オフィスアートをご紹介します。
目次
オフィスの改装を考えたとき、使いやすさや最新の設備はもちろんのこと、
と考える方は多いのではないでしょうか。またオフィス改装で一味違った特徴を加えたいとき、
エントランスは来客者も社員も必ず通る場所、まさにオフィスの“顔”となる部分です。そこをデザインの力で一捻り工夫するだけで、唯一無二のオフィスに仕立てることができます。
今回ご紹介するのは、エントランスから見える間仕切りの壁面を利用してオフィスアートを設え、企業メッセージを打ち出すアイディアです。
多くの企業のオフィスでは、一つの空間を区切ることで執務スペースや会議スペースを作り出していきます。その時最低限必要なものは空間を区切る壁、間仕切りです。
一般的な間仕切りは部屋を仕切ることができれば十分ですが、部屋の外壁面を有効活用して企業メッセージを打ち出すことができます。
間仕切りの外側がエントランスに面している場合、オフィスを訪れた人が最初に目にするものは間仕切りの外側です。ここに企業の顔となるオフィスアートを施すと、来客や従業員に企業メッセージをしっかり印象付けられるようになります。
エントランスの壁面デザインを工夫すると、会社に足を踏み入れた瞬間から目に留まります。それと同時にオフィスアートは、来客者に対して企業イメージを印象付けることも。アートをきっかけに会話が弾み、覚えてもらいやすい、好印象を与えやすいといったメリットがあります。
パッと一目で自分たちのオフィスであることがわかり、オフィスに愛着が生まれます。オフィスアートが従業員に気に入ってもらえると、働くことが楽しくなる効果も期待できそうです。
上の図のような設計をする場合、エントランスから見える壁面が間仕切りと企業ブランド訴求と2つの機能を備えています。予算を抑えられるのはもちろん、空間効率がアップするため、オフィス内の限られたスペースでも導入しやすいです。
弊社オフィスでも、エントランスから間仕切りの外側が目に留まりやすいよう空間設計しました。 企業イメージカラーのマスタード色の壁とし、さらに恐竜の足跡をあしらうことで、「恐竜に関連した企業」 「遊び心のある独創的な企業」というメッセージを込めています。
お客様から「これは何ですか?」と度々質問されることも。「私たちは恐竜の展覧会に携わるお仕事をさせていただいているのですが、企業の特長をオフィス表現したいと思い、足跡模型から型を起こしたんですよ。」とお話しすると驚かれたります。
オフィスに出社すると必ずこのオフィスアートが目に入ってくるので、自分の会社に戻ってきたという安心した気持ちになるんですよね。
この壁の色は、私にとってスパイスなんです。マスタード色を見ると、なぜだか頭がシャキッとして創造力が湧いてくる感じがします。
エントランスの間仕切りの内側は執務スペースです。しかしエントランス側と同じマスタード色にすると、執務スペースとしては落ち着かない空間になってしまいます。
そこで弊社では、壁面の内側と外側をあえて異なった仕上げと色選びを行いました。内側の執務スペース側は、長時間落ち着いて作業ができるよう目に優しい淡い色と模様をチョイス。居心地の良い空間となり、作業効率アップにつながっています。
このように間仕切りの内側と外側で仕上げを変えると、間仕切りひとつで異なるオフィススペースの雰囲気を演出できます。
先ほどご紹介した、恐竜の足跡が出現する弊社のオフィスアート。これは、企業イメージカラーのマスタード色のカラーモルタルで仕上げ、さらに企業メッセージを印象的に表現するために、テーマパークなどで用いるスタンプ工法という施工方法を採用しました。
「オフィス空間にテーマパークの施工方法?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、施工方法次第ではオフィス空間におしゃれで特徴的なアクセントを加えることができるのです。
スタンプ工法は、スタンプ型をモルタルやコンクリートに押し付けて表面に凹凸を施すことで、床や壁を本物のレンガや石畳のようにみせる施工方法です。多くの施設の床や壁に用いられているため、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
床や壁面に凹凸を施すスタンプはオーダーメイド作成できます。これを利用して企業メッセージや企業ロゴを表現しても、オリジナリティあふれるオフィスアートを創り出せます。 以下の写真は弊社エントランスの壁面にあしらった恐竜の足跡型スタンプです。
モルタル壁というとグレーやホワイトなどの印象が強いですが、例えば弊社の間仕切りに採用したマスタード色など、企業ごとのイメージに合わせてカラーが選べます。コーポレートカラーのモルタルを使ったオフィスアートは、企業イメージを強く印象付ける要素になると思います。
左官仕上げとは壁面を仕上げる手法の一つで、モルタル壁にも用いることができます。
コテという道具を使って職人の手作業で塗り上げて行くので、手仕事による独特の風合いを楽しめることが魅力です。和らかい雰囲気が居心地の良い空間を作り出せるため、古くから住環境に取り入れられています。
漆喰やモルタルは耐久性が高いので崩れる心配はありません。またホルムアルデヒド等級の最上位規格である「Fフォースター」に認定されており、健康に悪影響がないため、室内にも安心して使用することができます。
オフィス改装は、単に作り替える、新しくするだけでなく企業ブランドをしっかり訴求できるよう計画することがおすすめです。オフィス改装デザインの工夫次第で、他とは一味違ったアート性のある独創的なオフィスを作れる上、差別化も図れるでしょう。
みなさんは、どんなワクワクする仕掛けをオフィス内装に設えたいと思いましたか?自由な発想をオフィスアートに落とし込み、企業ならではの特色を生かしたオフィスデザインを目指しましょう。
わたしたちは、テーマパーク・商業施設などの空間づくりを通して培ったノウハウをもとに、オリジナリティあふれる空間設計のご提案が可能です。
間仕切りを活用したオフィスアートのご相談や、企業ブランド訴求を目指したオフィス改装など、それぞれの企業や働き方に合った空間設計をご提供いたします。