CONCEPT
笑顔と感動を世界へ届ける映像クリエイター集団 ウッドオフィス|働く場所さえも創造的に使うフラットな本社オフィス
CLIENT
ウッドオフィス株式会社
所在地:東京都中央区
完成年月:2023年4月
坪数:193坪/席数:81席
映像制作業界を牽引するグローバル企業であるウッドオフィス株式会社。人々の記憶に残る映像を創造するクリエイター集団です。
40周年の節目となる2023年、より創造的に打ち込める環境を整えるため、ワンフロアのオフィスへと本社を移転されました。
同社は、オフィスワークとテレワークを併用する働き方を実践されています。オフィス移転を通し、目的に合わせて自由に選べる環境を作ることでABW(Activity Based Working)を実現されました。
同社の働き方改革やオフィス空間へ期待することについて、代表取締役社長 名取 禎 様にお話をお伺いしました。
クリエイターが働きやすいオフィスの在り方とは
企業紹介
ーーー御社についてご紹介ください。
局に属さず、代理店の資本が入らない、いわゆる独立系制作会社です。マンションの一室から始まりましたが、ポストプロダクションや技術会社、機材リース会社などを作り、グループで一貫して映像を制作できるようにすることで他社と差別化してきました。さらにテレビ以外の映像やインタラクティブなアニメーションシステムなど新たな事業にも取り組み続けています。
オフィス移転前の課題
風通しを良くしたい

「風通しを良くしたい」ということが全てです。
以前のオフィスは縦長のビルだったため、同じ階の人にしか会わない状態。社員が番組ごとにチームになって孤立していました。
引っ越すなら、絶対にワンフロアのオフィスにしようと決めていました。
社員の働き方が変わってきたこともあります。管理部門以外の社員は裁量労働制で働いており、いつ働くか、いつ休むかは自由ですが、新型コロナウイルス感染症を契機にリモート化が進みました。ただし会社でやるべきこともあります。リサーチや仮編集など自宅でできる作業もありますが、新しい企画をブレストをして考えたり、仕事を進める上で上司のチェックが必要な作業も多々あります。テレビ業界は時間との戦いもあるので、出社するスタイルが基本になってしまいます。
そうなるとオフィスは様々なニーズに答えられる環境にしたい。プロデューサーやお金を扱う人だけにデスクがあり、それ以外の人には自由に選べる席があれば良いということに。そこで新しいオフィスにはフリーアドレスが合うと思いました。
フリーレイアウト:クリエイティブなフリーアドレス

はい。ただ、フリーアドレスと言っても同じパターンで机と椅子が並ぶのではなく、クリエイティブなフリーアドレスにしたいと思いました。使う人が創造的にオフィス環境を使えるような。中央宣伝企画に相談したところ「フリーレイアウト」というアイディアを提案してくれました。
一人で没頭してやりたい人はソロブースでやる、みんなでワイワイガヤガヤ仕事したい人は6人がけでやる、移動式のテーブルやホワイトボードを1箇所に集めて打ち合わせをする、リラックススペースでのんびりするなど。さまざまなエリアがある良い感じのオフィスになりました。




オフィス改善効果
ワンフロアで風通し良く
ーーーオフィス移転後、働き方に変化はありましたか?
あります。オフィスを移転して一番良かったのは、別のチームの人と一緒に仕事をする姿が見られるようになったことです。この姿こそまさに「風通しが良い」状態。オフィスを変えたことで、理想の職場像が実現しつつあります。
もう一つは「空気」です。会社の雰囲気を作ることが社長の役割。ワンフロアのオフィスにすることで会社全体を同じ空気にしやすくなりました。以前はフロアごとに異なった雰囲気となり、会社全体の空気が作りづらく感じていました。社長が率先して大きな声で「おはよう」と挨拶することで、職場の雰囲気が明るく気持ちの良い方向に変わっていくように思います。
また一眼で誰がどこにいるのかがわかるのもワンフロアの良いところです。以前のオフィスでは、ちょっと話したいくらいでは呼び出しづらく思うことも、すぐに声がかけられるようになったことで仕事が捗るようになりました。ちょっとした10秒の立ち話がとても大切なんです。
若手の働きがいを向上
ーーー新しいオフィスでは、若い方同士がフリーアドレス席でお仕事される姿が印象的ですね。
はい。若手が同期入社同士で集まって仕事をする姿を見るとうれしい気持ちになります。同期がそばに居れば、わからないことも聞きやすかったり、少しは仕事のストレスを軽減できたりするんじゃないかと。上司に呼ばれたらチームの輪に加われば良いわけですから。

1年間を経て得られた学びを後輩に共有するために、メンバーと会って話し合う機会を持つのですが、そこでいろいろと発見があります。こんな仕事をしていたんだとか、実はこんな風に考えていたんだとか。その経験が仕事でもとても良い効果を生んでいることに気づいていました。
分断されたオフィスでは初年度の一度しか出会えなかった仲間に、オフィス移転したことにより普段から会えるようになったことは大きな変化です。
デジタルホワイトボード MAXHUB
動画制作の共同作業での活用を期待

会議での画面共有という使い方はもちろんですが、動画を扱いながらリモートメンバーと共に作業ができる可能性が見えたので導入を決めました。若い人を中心に共同作業ツールとして自由に使いこなしていくことでよりよく仕事ができるようになることを期待しています。
ーーー映像制作会社の作業ツールとしての活用方法は、弊社としても参考にさせていただきたいです。次回はぜひ、そのあたりのお話をお聞きかせください。
今後のビジョン
笑顔と感動を世界へ
夢を持って仕事をしたいと常々思っています。映像制作には、地球規模で自由に飛び回り、いろいろな人と出会える素晴らしさがあります。わたしたちが作り出す作品が世界へと繋がり、心を揺さぶることができたらうれしいです。
